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三浦隆司、笑顔の帰国「勝って帰れたので最高の気分」

[ 2017年1月31日 08:17 ]

指名挑戦権を獲得して帰国した三浦隆司                        
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 ボクシングのWBC世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦を制して王者への指名挑戦権を獲得した元同級王者で同級1位の三浦隆司(32=帝拳)が31日、羽田空港着の全日空機で米ロサンゼルスから帰国した。

 挑戦者決定戦では同級2位ミゲル・ローマン(31=メキシコ)に苦戦を強いられながらも、10回以降に計3度のダウンを奪って12回KO勝ち。「とにかくホッとした。勝って帰ってこられたので最高の気分。勝つと負けるでは天と地の差だと感じた」と安どの表情を見せ、形勢をひっくり返した10回の左ボディーアッパーでのダウン奪取を「サンドバッグを思い切り打っているようなパンチが当たった。手応えもあったし、今までにない最高のパンチ。何回も動画で見直してます」と振り返った。

 米国での試合は2度目だが「独特な雰囲気。凄い場所、やりがいがある場所と感じた」という。15年11月のフランシスコ・バルガス(32=メキシコ)戦では敗れて王座から陥落したものの日米で年間最高試合に選ばれる激闘で、米国のファンにも名前が浸透しているとあり「(観客が自分を)分かってくれていると心強かった」と表情を緩めた。試合翌日は海外の試合を初観戦した彩美夫人や子供2人と現地のアウトレットへ出かけたそうで、購入したキャップをかぶっての帰国となった。

 同じ興業では、三浦が再戦を希望していた王者バルガスがミゲル・ベルチェルト(25=同)に敗れて王座から陥落。指名挑戦者の三浦は今後、新王者ベルチェルトへ挑むことになる。バルガスの陥落には「残念。バルガスから王座を奪い返したかったけど、勝負の世界なので仕方ない。世界王者に返り咲くのが目標なのでモチベーションは変わらない」と話した。試合後はベルチェルトの控え室を訪れて祝福したそうで「明るい好青年という印象。彼もパンチがあるし、けっこう手数を出してくる。いいファイターなので、いい試合になると思う。バルガスを倒した相手なので、やり甲斐もある」と意気込んだ。

 ローマン戦では中盤までペースを相手に支配されたが、ベルチェルトもバルガス戦で序盤から攻勢をかけてTKO勝ちへつなげており「序盤から中盤にかけて様子を見すぎないことが大事になってくるのではないか」とポイントを指摘。顔面は腫れたものの拳などは痛めておらず、「次は世界戦になると思う。必ず勝って世界王者になりたい。米国で試合ができればいいかなと思う」と決意表明した。

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2017年1月31日のニュース