×

山中 V12で国技館沸かす!!3・2防衛戦決定

[ 2017年1月24日 05:30 ]

WBC世界バンタム級タイトルマッチ   王者・山中慎介≪12回戦≫同級9位カルロス・カールソン ( 2017年3月2日    両国国技館 )

12度目となる防衛戦が決定し、ポーズをとる山中
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBC世界バンタム級王者・山中慎介が3月2日に両国国技館で12度目の防衛戦を行うことが23日、都内で発表された。挑戦者は同級9位のNABF(北米ボクシング連盟)同級王者カルロス・カールソン(メキシコ)で、防衛に成功すれば元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高が持つ13連続防衛の日本記録に王手となる。山中は稀勢の里が初場所で初優勝を飾った大相撲に続き、国技館を沸かせることを約束した。

 V12戦が決まっても、山中はやはり防衛記録に興味を示さなかった。会見では「一戦一戦というのが自分のテーマ」と淡々。ダウンの応酬の末にモレノ(パナマ)に7回TKO勝ちした昨年9月のV11戦が高く評価されており「モレノ戦以上にインパクトのある倒し方で、KO決着で終わらせられたら」と“進化”重視を強調した。

 日本歴代2位で並ぶ前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(ワタナベ)は昨年4月、12度目の防衛戦で敗れた。今回、挑戦者に決まったカールソンはデビュー戦で判定負け後は22連勝と、内山を破ったコラレス(パナマ)と似た経歴を持つ。それだけに「コラレスの前の内山さんの(V11戦の)相手って誰ですか?」と逆質問し、「知名度は劣るが勢いがあって見た目より一発がある。左フックには気をつけないと」と表情を引き締めた。

 記録より鋭く反応したのは、試合会場の話題だった。「両国では3試合やって、一応3KOできている。会場的にも素晴らしい」。国技館での試合は13年11月以来3年4カ月ぶり。3戦全勝3KOと相性がいい会場は、横綱に昇進する稀勢の里の初優勝に沸いたばかりだ。「大相撲ダイジェスト」をチェックし、故九重親方(元横綱千代の富士)とも親交があった王者は「相撲で盛り上がったので、その流れに乗っていきたい」ときっぱり。「自分の武器は左ストレートだけ。常にその武器を生かす練習をしている」と“神の左”さく裂を予告した。

続きを表示

この記事のフォト

2017年1月24日のニュース