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36歳河野、無念…プロ43戦目初KО負け「井上君の強さ噂通り」

[ 2016年12月31日 05:30 ]

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ   ○王者・井上尚弥 6回1分1秒TKO 同級10位・河野公平● ( 2016年12月30日    有明コロシアム )

表彰を受ける井上(右)の横で河野はがっくり
Photo By スポニチ

 最初のダウンはギリギリで立ったが、すぐに連打を浴びて大の字となった。プロ43戦目で初のKO負け。「井上君は噂通りの強さだった。ジャブはストレートのような感じで、テクニックもうまかった」。3度目の世界王座奪取に失敗した河野は、一回り以上若い王者を称賛した。

 8月31日のコンセプシオン戦で敗れ、WBA世界スーパーフライ級王座から陥落。「95%くらい終わりかなと思った」と引退も考えたが、敗戦から数日で今回のオファーが届き、再びリングに上がる決意を固めた。圧倒的不利と言われる中、右ボディーなどで応戦。パンチを受けても前に出た。だが、井上尚の左ボディーに合わせようと準備していたノーモーションの右は当たらなかった。「最初の3ラウンドくらいで“このままだと倒される”と思って前に出た。そこでカウンター。仕方ない」。相手の脅威を感じて攻めたことで早い決着となった。

 10度目の世界戦で6敗目。長谷川穂積の35歳9カ月を抜く国内最年長36歳1カ月での王座奪取はかなわなかった。「常に最後のつもりでやっている」と語っていた男は、進退を問われると「今後のことは少し休んで考えたい」と力なく話した。

 ▼河野夫人・芽衣さん どうしても周りが井上選手を強いと言っているので心配でしたけど、臆せず立ち向かう主人を見て凄いと思いました。今後も彼が決めたことを応援したい。正月は一緒にゆっくりしたいです。

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2016年12月31日のニュース