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女子ダブル世界戦 練習公開 古川夢乃歌 ポイントは「距離感」

[ 2016年12月9日 18:30 ]

13日にトリプルタイトルマッチに挑む女子選手たち(左から)宮尾綾香、古川夢乃歌、チャオズ箕輪
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 ボクシングの女子ダブル世界戦(13日、東京・後楽園ホール)に出場するワタナベジムの2選手が9日、東京都品川区の同ジムで練習を公開した。WBA女子世界ライトミニマム級王者の古川夢乃歌(22=ワタナベ)は東洋太平洋女子ライトフライ級王者の岩川美花(33=高砂)と初防衛戦を行い、元WBA女医世界ライトミニマム級王者の宮尾綾香(33=ワタナベ)はWBO女子世界アトム級王者の池山直(47=フュチュール)に挑戦する。

 メインを務める古川は8月の王座決定戦で世界タイトルを初奪取。プレッシャーのかかる初防衛戦にも「不安や緊張は全くない。楽しみ」と明るく話し、試合のポイントを「距離感。私は詰めたいし、岩川さんは離れたい。詰める練習をいっぱいやっている」と指摘した。大橋ジムから移籍してきた宮尾とはスパーリングをすることも多く、「ありがたかった。いい練習ができました」と感謝。世界王者になってからは「外食をあまりしないようになった。ラーメンが好きだったけどだいぶ減らして、お菓子も食べないようにしている」と自覚を強調した。

 宮尾は10年前に敗れた池山との再戦。ジム移籍とともにワタナベジムの近くへ引っ越し、「ボクシングの練習でジムにいる時間が凄く増えた」という。池山は年齢的に「負けたら終わり」と公言しているが、「私も後があってやっているわけじゃない。崖っ縁同士、いい試合になるのでは」と話した。試合に関しては「池山さんはインファイター。かみ合うんじゃないか。対策はやっているし、打ち合いしたい」と予想し、「池山さんはフック系が多いので、巻き込まれないように冷静に対処していきたい。池山さんを軸とした試合運びはしちゃいけないと思う」と表情を引き締めた。

 前座では東洋太平洋女子フライ級王座決定戦も組まれており、同級2位で元アマチュア世界選手権ベスト8のチャオズ箕輪(本名・箕輪綾子、29=ワタナベ)が同級1位のカーリング・リヴァス(27=フィリピン)と対戦する。プロでの9階級制覇を目標に掲げる箕輪は「(世界と合わせて)ベルトを10個獲るのは目標。その1個目なのでワクワクドキドキしている」と抱負。ダブル世界戦の前に登場するとあり、「自分が勢いをつけたい。それでも自分が主役になるつもりでいきます」と意気込んだ。

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2016年12月9日のニュース