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尾川 3度目の防衛、内藤に3―0判定 日本スーパーフェザー級

[ 2016年12月3日 21:33 ]

<日本Sフェザー級タイトルマッチ>8回、内藤(左)に右フックを見舞う尾川
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦は3日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・尾川堅一(28=帝拳)が同級1位で前王者の内藤律樹(25=E&Jカシアス)に3―0で判定勝ちし、3度目の防衛に成功した。連続KO防衛が2試合でストップした尾川は21戦20勝(16KO)1敗、王座返り咲きに失敗した内藤は17戦15勝(5KO)2敗。

 両者は昨年12月に対戦し、初回にダウンを奪った尾川が5回負傷判定勝ちして内藤から王座を奪った。1年ぶりの王者VS前王者の再戦は前売り券が完売し、当日券も行列ができる盛況ぶり。リングサイドには来日中の4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス、WBC世界バンタム級王者・山中慎介、WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥、ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太らが駆けつけ、注目度の高さをうかがわせた。

 試合はプレッシャーをかけて右の強打を振るう尾川に対し、内藤がパンチを外しては左を打ち込む展開。序盤は尾川、中盤は内藤がペースを握り一進一退の競り合いとなったが、8回にボディーで流れを呼び込んだ尾川が「凄い手応えがあった」という強烈な右ストレートを打ち込んでからは王者が試合を支配。ジャッジ3人の採点はいずれも96―94で尾川を支持した。

 尾川は「内藤さんが終始警戒してくれて楽だった。ちょっとした踏み込みでも反応してくれていた。向こうが力んでいましたね。ジャブを外せたのが勝因」と振り返った一方で、「自分も勝ちにいって守りに入ってしまった」と反省。ジムメートの元2階級制覇王者・粟生隆寛にスパーリングパートナーを務めてもらったことが功を奏し「粟生さんは距離を取るのがうまいので、その練習が生きた。細かい追い方も教えてくれた」と感謝した。再戦を制し、来年以降の世界挑戦へ期待は高まる。「必ず世界を獲って、世界の舞台で内藤選手とまたやりたい」と話した。

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2016年12月3日のニュース