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同性愛公表のクルス 王座奪取に並々ならぬ思い「勇気を与えたい」

[ 2016年11月25日 16:15 ]

オルランド・クルス (AP)
Photo By AP

 26日(日本時間27日)に英国のカーディフで行われるWBO世界ライト級タイトルマッチはボクシングにあまり興味のない人々にとっても注目の一戦となるかもしれない。

 王者テリー・フラナガン(27=英国)に挑戦するのはオルランド・クルス(=プエルトリコ=35)。身長1メートル63のサウスポー、クルスは自身が同性愛者であることを公表しており、24日に米国のボクシングサイト「ボクシング・ニューズ24」は史上初めて同性愛者を公表した世界王者が誕生するかもしれないと伝えている。

 クルスは2013年にオルランド・サリドと空位のWBO世界フェザー級王座を争うも7回TKO負け。自身初の戴冠を狙うプエルトリカンは並々ならぬ思いでフラナガンとのタイトル戦に臨む。しかし、ただベルトが欲しいのではない。挑戦者は強いメッセージを発したいと考えている。以下は同サイトに掲載されたコメントだ。

 「フラナガンは必死でタイトルを守ろうとするだろう。でも、自分もこの一戦のためにしっかりと準備してきた。新チャンピオンになるのさ。26日に世界チャンピオンになって同性愛者のコミュニティを鼓舞したいね。同性愛者であることを悩んでいる人が公表しようと思ってくれたらうれしいよ」。

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2016年11月25日のニュース