拓真 右拳負傷…12・30“井上兄弟世界戦”を断念
ボクシングの大橋ジムは12日、WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)の弟、拓真(20=同)が練習中に右拳を負傷したため、12月30日に有明コロシアムで予定していたWBO世界バンタム級王者マーロン・タパレス(24=フィリピン)戦を取りやめると発表した。関係者によると、タパレスへの挑戦が正式発表された9日の会見後のスパーリングで負傷。この日精密検査を受け、「兄(尚弥)と同じ症状」と言われたという。
井上尚は14年12月に、2階級制覇を達成した試合で右拳を脱臼。手術を行い、復帰まで1年を要した。井上拓も手術を受ける予定で、大橋秀行会長は「残念だが、まだ20歳だし将来もあるから決断した」と説明した。
井上拓は13年12月にプロデビューし、15年7月に東洋太平洋スーパーフライ級王座を獲得して2度の防衛に成功した。12月30日は兄・尚弥の4度目の防衛戦、IBF世界ライトフライ級王者・八重樫東(33)の2度目の防衛戦と合わせたトリプル世界戦が予定されていた。9日の会見では「小さい頃からの夢だったので、しっかり勝って兄弟世界王者になりたい」と話していたが、実現は来年以降にお預けとなった。
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