×

「最強後楽園」決勝 Sバンタム級、久我がMVP 4回KO勝ち

[ 2016年10月22日 21:32 ]

「最強後楽園」でMVPに輝いた久我(中央)、技能賞の杉田(右)、敢闘賞の久田
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本王者への指名挑戦者を決める「最強後楽園」の決勝3試合(各8回戦)が22日、東京・後楽園ホールで行われ、スーパーバンタム級の久我勇作(25=ワタナベ)が最優秀選手に輝いた。日本同級2位の久我は同級1位で東洋太平洋1位にもランクされるジョナタン・バァト(36=フィリピン、カシミ)に4回2分17秒KO勝ち。初回、左フックからの右アッパーでダウンを奪って優位に立つと、4回にはバァトに右ボディーを打ち込んで悶絶させ、テンカウントを聞かせた。

 MVPの賞金100万円を獲得した久我は「次(スーパーフェザー級)の杉田選手の試合が凄く盛り上がっていたので、(選ばれるか)ドキドキして待っていた。本当に取れて良かった」と満面の笑み。ダウン後、前に出てきたバァトにボディーを再三決めており「倒す前から効いていた。体で入ってくるのに右ボディーを合わせられるように練習していた」と明かした。昨年12月、日本王座決定戦で敗れた現王者・石本康隆(帝拳)が観戦する前で再戦のチャンスをつかみ、「石本さんをやるためにはバァト選手を倒さないといけないので、モチベーションを上げてやることができた。石本さんも強くなっているけど僕がそれ以上強くなればいい」とリベンジへの決意を示した。

 また、ライトフライ級では同級1位の久田哲也(31=ハラダ)が強烈な左右のフックで2位・山口隼人(27=TEAM10COUNT)を追い詰め、タオル投入による7回2分30秒TKO勝ちで敢闘賞を獲得。スーパーフェザー級では同級3位の杉田聖(26=奈良)が4位・東上剛司(36=ドリーム)との激しい打ち合いを制して3―0で判定勝ちし、技能賞に輝いた。なお、スーパーライト級は同級1位の麻生興一(30=三迫)が同級2位・佐藤矩彰(31=新日本木村)の体重超過失格により不戦勝。久田、久我、杉田、麻生の4人が来年行われるチャンピオンカーニバルでの日本王者への挑戦権を獲得した。

続きを表示

2016年10月22日のニュース