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中川健太 木村隼人に判定勝ちで新王者に 日本スーパーフライ級

[ 2016年10月6日 22:15 ]

ベルトを大事に抱えガッツポーズの新王者・中川
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本スーパーフライ級王座決定10回戦は6日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位の中川健太(31=レイスポーツ)が同級2位の木村隼人(27=ワタナベ)に2―1で判定勝ちし、新王者となった。タイトル初挑戦でレイスポーツジムに初の日本王座をもたらした中川は16戦13勝(9KO)2敗1分け、2度目のタイトル挑戦に失敗した木村は34戦25勝(16KO)9敗。

 前半は足を使って距離を取る木村が、つっかけてくる中川に右カウンターをヒットさせてペースを掌握。5回終了時の公開採点では48―48、49―47、48―47でリードした。しかし、「パンチは見えていたので焦りはなかった。公開採点後に相手が(ラウンドを)流そうとしたので逆に楽だった」という中川は左右のフックやワンツーをしぶとく当てて流れをつかみ、7、9回にはパンチをまとめて優位に立った。採点はジャッジ1人が96―95で木村を支持したものの、残り2人は97―95、97―93で中川。判定を聞いた新王者は膝からキャンバスに崩れ落ち、号泣した。

 高校で同級生だった船井龍一(ワタナベ)らとボクシングを開始。元WBC世界スーパーフライ級王者・川島郭志(現川島ジム会長)に憧れ、左利きと嘘をついてサウスポーとして04年にプロデビューした。3戦後に「苦しくて逃げ出した」と6年ものブランクをつくったが、船井が活躍する姿を見て「まだ間に合う」と仕事を辞め、競技を再開。ロッキージムからレイスポーツジムへ移籍し、課題の右を鍛えて日本王座に上り詰めた。「夢のようです」と笑顔になった新王者だったが、現在ランキング3位の船井と対戦する可能性については「絶対にやりたくない。あいつが好きなんで。お互いの夢をつぶしたくない」とキッパリ話した。

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2016年10月6日のニュース