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尚弥 ジムワークを再開、ロマゴン戦視察で刺激「鳥肌が立った」

[ 2016年9月27日 17:50 ]

井上真吾トレーナー(右)の持つミットにパンチを叩き込む井上尚弥

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)が27日、横浜市内の大橋ジムでジムワークを再開した。9月4日にペッチバンボーン(タイ)に10回KO勝ちして3度目の防衛に成功。その後渡米して、来年の対戦を計画するローマン・ゴンサレス(ニカラグア、帝拳)がWBC世界同級王座を獲得して4階級制覇を成し遂げた試合を直接視察した。帰国後すぐにロードワークは始めたが「米国のリングの雰囲気に鳥肌が立った。モチベーションが上がって、いい休養になった」と話し、「軽量級でも結果を出せば米国のリングでも歓声が起きて満員になる。ああいう試合をやっていきたい」と目を輝かせた。

 V3戦は試合の約2週間前に疲労から腰を痛め、コンディションが整わない状態だった。3週間休んで腰は回復しているが、「最近は体調とか拳とかコンディションをつくれなかったことが多々あるので、まずはベストコンディションをつくることが一番」と反省。「ここ数戦、納得していない試合が続いている。納得できる勝ち方ができるようにやっていく」と4度目の防衛戦へ向けた抱負を述べた。

 年末は自身のV4戦、弟・拓真のWBO世界バンタム級王者タパレス(フィリピン)への挑戦、IBF世界ライトフライ級王者・八重樫東の2度目の防衛戦と合わせてトリプル世界戦となる見通し。井上尚弥はWBA世界スーパーフライ級王者コンセプシオン(パナマ)との統一戦を希望していたが、コンセプシオンは11月下旬に英国で防衛戦を行うことが決まったため、対戦相手は現時点で未定だ。大橋ジムの大橋秀行会長は「今の時点で、(ランキング)上位の選手からかなり(対戦を)断られている」と相手探しに苦労している様子だった。

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2016年9月27日のニュース