×

井上拓真 初回ダウンも逆転勝ち「一気に目が覚めた」

[ 2016年9月4日 19:02 ]

3回、サルダール(左)の左に右を合わせる井上拓

プロボクシング53・0キロ契約10回戦 井上拓真―フローイラン・サルダール

(9月4日 神奈川・スカイアリーナ座間)
 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)の弟で、WBC世界同級4位の井上拓真(20=同)が世界前哨戦となる10回戦に臨み、WBC世界フライ級15位のフローイラン・サルダール(27=フィリピン)に3―0で判定勝ちした。

 井上拓は初回、激しいワンツーの打ち合いから右を顔面に浴びて腰からダウン。しかし、そこからカウンターを交えて冷静に立て直し、5回にはコンビネーションを何度も当てて形勢を逆転。8回には右ストレートでダウンを奪い返し、9回にもフェイントから飛び込む左でサルダールに膝をつかせた。KOは逃したものの、逆転の判定勝ちでプロデビューから8連勝(2KO)とした。

 井上拓にとって地元・座間での試合は初めて。「最初に変なところを見せてすいません」と頭を下げ、「ダウンをもらって一気に目が覚めた。冷静になって組み立てることができた」と振り返った。「倒せたらよかったけど、1ラウンド以外は圧倒できた」と言いながらも、次戦での世界挑戦については「1ラウンドをどう(大橋)会長とお父さん(父・真吾トレーナー)に見られるかですね」と苦笑した。

続きを表示

この記事のフォト

2016年9月4日のニュース