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田口 V4から一夜、顔面傷ひとつなし 渡辺会長「日本記録狙って」

[ 2016年9月1日 17:14 ]

V4に成功した田口(左から2人目)はジャッジを務めたクリストドーロー氏(右端)からミニチュアグローブをプレゼントされる。右から2人目は渡辺会長、左端は石原トレーナー

 ボクシングのWBA世界ライトフライ級王座4度目の防衛に成功した田口良一(29=ワタナベ)が1日、東京都品川区のワタナベジムで一夜明け会見を開いた。4度目の防衛戦(東京・大田区総合体育館)では挑戦者で同級1位の宮崎亮(28=井岡)をジャブでコントロールし、最大10点差がつく大差の3―0判定で撃破。会見には傷ひとつないきれいな顔で姿を見せた。朝起きてから映像を見直したそうで「もっと打ち合う場面があった方が盛り上がって良かったのでは」と反省点を挙げながらも、「試合自体は主導権を握れたので75点ぐらい。うまさも見せられたと思う」と珍しく自身に合格点をつけた。

 指導する石原雄太トレーナーは「練習したことを出してくれた。コンディションも今までで最高ぐらいに持っていってくれた。頼もしいです」、渡辺均会長も「きのうの試合で再評価した。内容から90点。技術的な試合で強さが再認識できた」と絶賛した。4月にWBA世界スーパーフェザー級スーパー王座から陥落した内山高志(36)に続いて前日はWBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(35)が4度目の防衛に失敗し、ワタナベジムの世界王者は現時点で田口ただ一人。内山は大みそかに世界戦で再起する可能性が高いが、渡辺会長は「まだ成長できる。河野、内山ぐらいまで頑張って(13連続防衛の)日本記録を狙ってほしい。統一戦とかもチャンスがあれば」と新エースに期待を寄せた。

 田口は記録について「まだ想像できない」としながらも、「もっと盛り上げて“田口の試合が見たい”と思ってもらえれば。宮崎戦は自分でもどちらが勝つか分からないと思っていた。勝敗が分からない、興味をそそられる試合をやってクリアしていきたい」と高みを目指す決意を示した。7月に念願の運転免許を取得し、今後は「ドライブに行きたい」と希望。これまでは免許を持つ男友達が“教官代わり”として助手席に座り、レンタカーを運転していたそうで「思ったより運転がうまい、と言われました」と照れ笑いを浮かべた。

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2016年9月1日のニュース