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柴田 判定勝ちでV5、再戦制した IBF女子世界Lフライ級

[ 2016年8月13日 16:58 ]

IBF女子世界ライトフライ級王座5度目の防衛に成功した柴田直子

 ボクシングの女子ダブル世界戦は13日、埼玉・草加市文化会館ホールで行われ、IBF女子世界ライトフライ級タイトルマッチ10回戦は王者・柴田直子(35=ワールドスポーツ)が同級2位マリア・サリナス(27=メキシコ)に2―0で判定勝ちし、5度目の防衛に成功した。2人は昨年11月にも対戦し、三者三様の引き分けで柴田が辛くも防衛に成功していた。再戦を制した柴田は20戦16勝(5KO)3敗1分け。サリナスは19戦11勝(4KO)4敗3分け。

 試合は雪辱に燃えるサリナスが開始直後から猛攻に出た。前進して大振りのフックを振り回し、ガードで懸命にブロックする柴田も「ガードの上からでもパンチが固いと感じた。前回とは違う」と警戒したほどだった。しかし、前回の試合を反省してカウンターを練習してきた柴田も各ラウンドの中盤から反撃。5回以降はスタミナの切れたサリナスを攻め、8回にはボディーでふらついた挑戦者が終了ゴングまで逃げ回るシーンもみられた。採点はジャッジ1人が95―95だったものの、残り2人は96―94で2―0判定勝ち。試合中にバッティングを受けた柴田は控室で「顎が痛い」と苦笑したが、「前の試合ほど最初のラウンドからペースを取られることはなかったと思う。8回はもっと頑張れば倒せるチャンスはあったと思うけど、ポイントは取っているなと思った」と判定への自信を示した。

 当初は竹中佳(高砂)との防衛戦を予定していたが、竹中がWBO王座を狙う方針のためサリナスとの9カ月ぶりの再戦が実現した。「これで決着がつけられた」と満足感を示した柴田は「年齢的に十何回も防衛するのは厳しいので、新たな挑戦もいいかな」と複数階級制覇への挑戦を示唆。ミニフライ級のIBF世界王者・多田悦子(真正)には一度負けているだけに、「挑戦してもいいかなと思っている」と意欲を口にした。

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2016年8月13日のニュース