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清水 プロテスト一発合格!9・4尚弥前座で初陣決定

[ 2016年7月30日 05:30 ]

合格証書を受け取り喜ぶ清水

 ボクシングのロンドン五輪バンタム級銅メダリスト・清水聡(30=大橋)が29日、東京・後楽園ホールでプロテストを受験し、6回戦出場が可能なB級に合格した。WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=同)の防衛戦の前座となる9月4日のプロデビュー戦(神奈川・座間)では、6回戦で韓国フェザー級王者の李寅圭(イ・インギュ=24)との対戦が決まった。

 清水は実技試験で前日本フェザー級王者・細野悟(32)と3ラウンドのスパーリングを行い、1メートル79の長身からジャブや左ストレートをテンポ良く打ち込んだ。細野が「日本ランカーの力は全然ある。気を抜くと次々とパンチが来る」と感心する内容で、「やっぱり緊張した。落ちなくてよかった」と笑顔。

 ロンドン五輪のメダルは紛失騒ぎがあっただけに「目標は世界王者のベルト、それをなくさないこと」と話して笑わせ、同五輪ミドル級金メダリスト村田諒太(30=帝拳)については「村田より先に世界王者になれたら」とライバル心ものぞかせた。

 大橋秀行会長は「採点なら清水の判定勝ちだが、プロは10ラウンド」とペース配分を今後の課題に挙げた。

 ◆清水 聡(しみず・さとし)1986年(昭61)3月13日、岡山県総社市生まれの30歳。中学は卓球部で3年時に倉敷守安ジムでボクシングを始める。関西高―駒大。08年北京五輪フェザー級2回戦敗退。09年に自衛隊に入隊し、12年ロンドン五輪バンタム級で日本勢44年ぶりの表彰台となる銅メダルを獲得。14年にミキハウス入社。今年1月のリオ五輪代表選考会で成松大介(自衛隊)に敗れた。身長1メートル79。左ボクサーファイター。

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