×

井上尚 ペッチバンボーンと3度目の防衛戦「いつでも試合できる」

[ 2016年7月18日 13:10 ]

会見する井上尚(右)と井上拓

 ボクシングの大橋ジムは18日、東京都千代田区のホテルグランドパレスで会見を開き、WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)が9月4日に神奈川県座間市のスカイアリーナ座間で、同級3位のペッチバンボーン・ゴーキャットジム(30=タイ)を相手に3度目の防衛戦を行うと発表した。井上尚が地元・座間で試合を行うのは、13年8月25日に同所で行われた日本同級タイトルマッチで田口良一(ワタナベ)に判定勝ちし、日本王座を獲得して以来3年ぶりとなる。

 オーソドックスタイプのペッチバンボーンは46戦38勝(18KO)7敗1分け。10年に来日して高野誠三(真正)と松浦克哉(松田)に判定負けしたほか、12年には高野公平(ワタナベ)に判定で、13年には石田匠(井岡)に2回KO負けしているが、現在は16連勝中と波に乗っている。

 2階級制覇王者の井上尚は5月8日に指名挑戦者のダビド・カルモナ(メキシコ)と対戦し、序盤に右拳を痛めながらも最終回にダウンを奪う見せ場をつくって判定勝ち。デビューから10連勝(8KO)として2度目の防衛に成功した。右拳は完治して練習を再開しており、スパーリングも既に約50ラウンドを消化。ペッチバンボーン相手に2試合ぶりのKOを狙う。

 会見した井上尚は「拳の状態も良く、この時期に防衛戦ができるのはうれしい。いつでも試合ができるコンディションに整っている。座間アリーナは初めてタイトルを獲った場所なので、凄く楽しみ」と抱負。大橋秀行会長は「今後はビッグマッチを控えている。そのためにも圧倒的なKOで勝つ試合と思っている。中盤か終盤が理想だが、早ければ1、2回でKOしちゃうんじゃないか」と期待した。

 前座では井上尚の弟で、2度防衛した東洋太平洋スーパーフライ級王座を返上した井上拓真(20=大橋、7勝2KO)がWBO世界フライ級15位のフローイラン・サルダール(27=フィリピン、23勝14KO1敗1分け)と「世界前哨戦」を行うほか、ロンドン五輪バンタム級銅メダリストで大橋ジムからプロ転向する清水聡(30)のプロデビュー戦が予定されている。

続きを表示

2016年7月18日のニュース