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田口 4度目の防衛戦は日本人対決「チャンスがあればもちろんKOを」

[ 2016年7月4日 15:15 ]

ともに防衛戦が決まった河野(左)と田口

 ボクシングのワタナベジムは4日、ダブル世界戦を8月31日に東京・大田区総合体育館で開催すると発表した。4度目の防衛戦となるWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(29)は同級1位・宮崎亮(27=井岡)と日本人対決の指名試合。元WBA世界ミニマム級王者の宮崎が勝てば2階級制覇となる。また、WBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(35)は暫定王者の同級1位ルイス・コンセプシオン(30=パナマ)を相手に、こちらも4度目の防衛戦となる統一戦を行う。

 東京都品川区のワタナベジムで開かれた発表会見には田口、河野、宮崎が出席。日本王者時代の井上尚弥(大橋)戦以来3年ぶりに日本人と対戦する田口は「宮崎選手はパワーがあってスピードも速い。遠い距離からのパンチに注意したい。打ち合いが好きな者同士でお互いにKOチャンスが生まれてくると思うので、チャンスがあればもちろんKOを狙う」と抱負を語った。これまでの興行では前WBA世界ースーパーフェザー級スーパー王者・内山高志の前座で出場してきたが、今回は田口―宮崎がメイン。「前よりもプレッシャーはあるが、メインにふさわしい試合をしたい」と決意を述べた。

 一方、3年ぶりの世界戦に挑む宮崎は「日本人と戦うのは久しぶりでワクワクしている。年間最高試合をもらえる、最高の熱い試合をしたい」と闘志十分。「ボクサーとして理想なのでKOは狙ってます」と話した。田口がかつてテレビでピアノを弾いている映像を見たことがあるそうで「勝ったら(ベルトの代わりに)グランドピアノをプレゼントしたい」と挑発してニヤリ。田口は慌ててベルトを抑え、「これは渡すつもりはない。グランドピアノも自分で買います」と応じた。

 セミで登場する河野にとっては昨年10月の亀田興毅(亀田)以来となる指名試合。コンセプシオンについては「ほとんどKOで勝っているし、右を思い切り振ってくる危険な相手」と警戒感をあらわにし、「それに勝ってこそ本当のチャンピオン。気合を入れてしっかり勝ちます」と言葉に力を込めた。今月2日に都内で芽衣夫人が希望していた結婚式を開いたそうで、「(夫人の)夢をかなえられてよかった。これで自分もスッキリ練習に集中できる」と気持ちを新たにしていた。

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2016年7月4日のニュース