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村田“百人組手”スパー ベガス2戦目で世界へアピール

[ 2016年6月28日 05:30 ]

メキシコ人ボクサーを相手にスパーリングする村田

ミドル級ノンタイトル戦 WBC4位 村田諒太―ジョージ・タドニパー

(7月23日 米ネバダ州ラスベガス・MGMグランドガーデンアリーナ)
 ボクシングのロンドン五輪ミドル級金メダリスト・村田が27日、都内のジムで7月23日のプロ11戦目へ向けたメキシコ人選手とのスパーリングを開始した。招へいしたパートナーは14年9月の同5戦目で対戦し、判定まで粘られた元同国ミドル級王者アドリアン・ルナら3人。この日は1人2ラウンドずつ計6ラウンド、村田一人に対し元気な相手が次々に向かってくる“百人組手”方式のスパーに取り組んだ。

 村田は「1人と長いラウンドをやると相手からのプレッシャーも弱くなってしまう。(自身にかかる)負荷は強いけど、ペースを落としても意味がない」と説明した。24日まで行った約2週間の米ラスベガス合宿でも、同じ方式でスパーに取り組んでいたという。今回はパートナー1人につき一日2~3ラウンドまでに限定。「たまには1人と長くやることも必要だけど、MAXでも一日8~9ラウンドしかやらない」と質を重視する考えを明かした。

 この日は疲れからか、ラウンドが進むにつれて動きが悪くなった。村田も「手と下半身のバランスが合っていない」と反省したが、「試合前に調子の波はあるもの」と前向きに捉えた。プロ11戦目で対戦する37歳のベテラン、タドニパーの映像は帰国後に初めて見たそうで「変則的だけど、極めて変則的というわけではない」と分析。パートナーの一人が似た体形で「いい対策になるのでは」と歓迎した。

 世界初挑戦へ重要なアピールの機会となる自身2度目のラスベガスでの試合へ向け、厳しい練習で自らを追い込んでいく。

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2016年6月28日のニュース