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井上尚弥 本格的練習再開 大橋会長「次戦は9月頃に防衛戦 その次は12月」

[ 2016年6月22日 17:27 ]

拳をあわせる八重樫と井上(右)

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)が22日、横浜市の所属ジムで本格的練習を再開した。

 5月8日の2度目の防衛戦では序盤に右拳を打撲して左手一本の戦いを強いられたが、1週間ほどで腫れも引き、試合から1カ月弱で練習を再開したという。「完全に治った。(拳は)冷やしたりはしていたけど、特別な治療はしていない。打てそうだなと思ったあたりから打ち始めた」とあって今週から軽いスパーリングも開始。この日も父・真吾トレーナーを相手にした2ラウンドのミット打ちでは重たい音を響かせ、「全然問題ない。来月からは週3回のペースで(スパーを)やっていく」と話した。

 大橋ジムの大橋秀行会長によると「次戦は9月頃に防衛戦。その次は12月で、年内に2試合ぐらい防衛戦を重ねていきたい」という。次戦はWBO同級1位の前王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)との再戦が濃厚だったが、ナルバエスがバンタム級に階級を上げる意向を示しているため消滅。同級2位ゾラニ・テテ(南アフリカ)も階級を上げたほか、今月4日に予定されていた3位ポール・バトラー(英国)―4位ペッチバンボーン・ゴーキャットジム(タイ)の指名挑戦者決定戦はバトラーの体重超過により中止となっており、ランキング上位は混沌とした状況。大橋会長は「現在は交渉中」と難しい表情だったが、井上尚は「盛り上がるならナルバエスとやりたいし、相手は誰でもいい。決まった相手と戦うだけ」と風格をのぞかせた。

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2016年6月22日のニュース