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野村貴仁氏 ビックリ転身!格闘家デビューへ「腕力に自信」

[ 2016年5月26日 05:30 ]

ファイティングポーズをとる野村貴仁氏

 覚せい剤取締法違反の罪で31日に判決公判が行われる清原和博被告(48)と巨人時代にチームメートだった元プロ野球選手、野村貴仁氏(47)が、格闘家デビューすることが濃厚となった。6月12日、東京・水道橋で開催される総合格闘技イベント「REAL5」に来場。現役時代、日米、台湾の計5球団を渡り歩いた左腕が、新たな戦いの舞台に臨む。

 清原被告の逮捕後、テレビのインタビューなど表舞台に登場する機会が増えた野村氏。2月上旬から出場を打診してきたREAL関係者は「試合については未定だが、(出場の)可能性は高い」としている。

 実際に野村氏と力比べをした同関係者は「さすがはメジャーリーガー。組んだだけで分かります。身体能力は本当に素晴らしい」とその筋力、体力に太鼓判を押した。2月以降、高知市内の自宅へ何度も足を運んで出場交渉。そのかいあって、6月12日の「REAL5」を観戦に訪れることが決まった。まずはエキシビションマッチでの出場となりそうだ。

 野村氏は高知・高岡宇佐分校(現高知海洋)、三菱重工三原を経て1990年にドラフト3位でオリックス入り。中継ぎ、抑えとして活躍し、96年にはチームを日本一へ導いた。その後、巨人、ブルワーズなどを渡り歩き04年に引退。06年、覚せい剤取締法違反で懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受け、地元・高知で暮らしていた。

 知人によれば、自宅近くで、バットスイングやキャッチボールなど野球を取り入れた体力づくりや、ウエートトレで体づくりも少しずつ進めているという。「自分は格闘技のプロですよ。しょうもない試合に出るつもりはありません。でも、腕力にも自信ある。自分のバットスイング、凄いでしょ。これだけ振る力、あるんですよ」と話している。

 デビュー前から気持ちは早くも自称プロ。1キロ近い硬式用バットをブンブン振り回して、力こぶを見せる。現役時代、50メートル5秒台と瞬発力も抜群。格闘家として“第二の人生”をスタートする。

 ◆野村 貴仁(のむら・たかひと)1969年(昭44)1月10日、高知県春野町(現高知市)生まれの47歳。1990年ドラフト3位でオリックスへ入団し、中継ぎ、抑えとして活躍。96年は54試合、97年は52試合に登板し、96年は球団初の日本一に貢献。巨人を経て米ブルワーズに入団。日米通算365試合に登板し24勝22敗39セーブ。1メートル70、85キロ。左投げ左打ち。

 ▼REAL 直径9メートルの金網で囲まれた円形のケージで行われる総合格闘技イベント。14年に有明コロシアムで行われた大会ではヒクソン・グレイシーの息子クロン・グレイシーが総合格闘技デビューした。試合時間は5分2Rや5分3Rで行われ、タイトル戦などは5分5Rを適用。総合格闘技ルールでグラウンドでのキック攻撃もある。

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2016年5月26日のニュース