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三浦 復帰戦はKO勝ち “ボンバーレフト”健在「現役選手は勝たないと」

[ 2016年5月7日 21:19 ]

声援に応える三浦

 ボクシングの前WBC世界スーパーフェザー級王者・三浦隆司(帝拳)が復帰戦を豪快なKO勝利で飾った。米ラスベガスでフランシスコ・バルガス(メキシコ)に9回逆転KO負けした昨年11月以来、約5カ月ぶりの再起戦を東京・後楽園ホールで7日に行い、フィリピン・スーパーライト級8位のジミー・ボルボンに1回2分41秒KO勝ち。相手顔面への左ストレート一発でテンカウントを聞かせ、“ボンバーレフト”健在を示した。

 バルガス戦は日米で年間最高試合に選出される激闘だったものの「現役選手は勝たないといけない、とつくづく思った」という。これまではボクシングに集中するため東京に単身赴任する形だったが、「負けたことで離れている意味がなくなった」と故郷・秋田に住む妻子を東京に呼び寄せて再出発。「家事を任せて、練習以外は休むことができた」とボクシングにより集中できたという。

 試合では1回から打たれたバルガス戦の反省を生かし、ディフェンスを固めながら前進してコンパクトにパンチを振るった。「ちょっと硬かったけど、左ストレートはよかった。抜ける感じだった」と振り返り、約4年ぶりの後楽園ホールでの試合について「日本の聖地。またここで試合ができてよかった」と笑顔を見せた。世界再挑戦は6月に行われる王者バルガスの初防衛戦の結果次第だが、三浦は「勝者に挑戦できれば最高。バルガスはリベンジしたい相手でもある」と意欲的で、帝拳ジムの浜田剛史代表も「反省を生かしながらも、三浦らしい豪快さは失わなかった。(再挑戦の)準備はできている」と合格点を与えた。

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