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尚弥 V2戦へ練習公開「今までで一番スムーズ」自信の笑み

[ 2016年5月1日 16:15 ]

万全のコンディションをアピールした井上尚弥

 「ボクシングフェス5・8」(8日、東京・有明コロシアム)のWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦で2度目の防衛戦に臨む王者・井上尚弥(23=大橋)が1日、横浜市内の大橋ジムで練習を公開した。スパーリングは行わなかったが、父・井上真吾トレーナー相手のミット打ちではディフェンスを意識しつつ鋭いワンツーやアッパーを披露。「コンディションは今までで一番スムーズなくらい整っている。試合をする準備はいつでもできている。今から凄く楽しみ」と自信の笑みを浮かべた。

 試合へ向けては2月に静岡・熱海で砂浜での走り込みを敢行。足腰の強さが増し、14オンスのグローブ(試合用は8オンス)を着けたスパーではフィリピン人をガードの上から倒し、大橋秀行会長を「ボクシングを35年やってきて見たことがない光景」とうならせた。また、3階級上の日本人フェザー級ランカーとのスパーでは、井上の左ボディーをブロックした相手が右肘を骨折したという。大橋会長は「それ以上にディフェンスが凄い。試合へ向けた110ラウンドのスパーで、一発もいいパンチをもらわなかった」と充実ぶりを口にした。

 井上は挑戦者の同級1位ダビド・カルモナ(25=メキシコ)を「テクニシャンで、前へ出てくるボクサーじゃない」と分析。「今までとは違った試合内容を見せられるんじゃないか。今回は自分から仕掛けていかなきゃいけない部分が出てくる。ディフェンスを見せつつ、相手を崩しつつ、ボクシング本来の技術を見せられると思う」と展開を予測した。また、前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(36=ワタナベ)が2回KO負けした試合について聞かれると「ショックでしたね。より気が抜けないなと思った」と表情を引き締めた。

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2016年5月1日のニュース