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田口 3試合連続KO勝ちで3度目の王座防衛に成功

[ 2016年4月27日 19:31 ]

<ボクシングトリプル世界戦>4回、ランダエタ(左)に右アッパーを見舞う田口

 ボクシングのWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦は27日、東京・大田区総合体育館で行われ、王者・田口良一(29=ワタナベ)は挑戦者の同級7位ファン・ランダエタ(37=ベネズエラ、カシミ)から5度ダウンを奪って11回終了TKO勝ち。3試合連続KO勝ちで3度目の王座防衛に成功した。

 初回はランダエタがよく首を振って動き、手数も多い上々のスタートとなった。だが2回、田口が右フックを当てるとランダエタはぐらつき、大きく後退。ロープを背にする挑戦者を田口が攻め立てる展開となった。その後は老かいなランダエタ相手に攻めあぐねたが、9回立ち上がりに左ボディーを入れると挑戦者は膝をついてダウン。さらに連打で2度目のダウンを奪った。10回終了間際には左―右の連打で3度目、11回にも2度ダウンさせると、ランダエタ陣営は最終12回が始まる前に棄権を申し入れた。

 田口は昨年大みそかのV2戦で試合1カ月前に発熱。3週間も練習できず、試合はTKO勝ちしたものの苦戦を強いられた。その反省から今回は体調管理を徹底。プロデビュー当時に活躍していたランダエタとの対戦を「まさかやるとは思わなかった」と言いながらも「今回はコンディションは問題ない。田口は強いぞというところを見せたい」と意気込んでいた。

 一方、ランダエタは06年に亀田興毅(亀田)と2度戦い、疑惑の判定を含む2戦2敗。10年1月で一度は引退したものの、14年12月に約5年ぶりに現役復帰した。今年3月に72歳で亡くなったヒルベルト・メンドサ前WBA会長の助言によるもので「この試合を前会長にささげたい」と話していたが、10年ぶりの世界挑戦は実を結ばなかった。

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2016年4月27日のニュース