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夏南子 総合デビュー戦白星!完勝に“先輩”吉田沙保里も感動

[ 2016年4月18日 05:30 ]

<RIZIN.1>デビュー戦で勝利し吉田沙保里(左)の祝福を受ける村田夏南子(C)RIZIN FF

RIZIN.1

(4月17日 日本ガイシホール)
 レスリング女子の村田夏南子(22=フリー)が総合格闘技デビューを白星で飾った。ナタリア・デニソヴァ(25=ロシア)との5分3ラウンドの一戦は、タックルからグラウンドに持ち込み、関節技などで圧倒。女子レスリングで五輪4連覇を狙う吉田沙保里(33=フリー)をも感動させる3―0の判定勝ちとなった。東京五輪を狙える実力者だが、当面は総合で勝負していく覚悟を示した。

 理想が高いからこその言葉だった。デニソヴァに判定勝ちしても、村田は満足していなかった。「しょっぱい試合をしてすみません」。一本勝ちできなかった悔しさからリング上で頭を下げた。

 レスリングでは11年全日本選手権55キロ級決勝などで吉田と対戦し、序盤にはリードを奪ったこともある実力者。63キロ級でのリオ五輪出場がかなわず総合格闘技に活路を求めたが、いきなり資質の高さを見せた。打撃にひるまず、1Rは力ずくで倒し、2Rは片足タックルを決めた。グラウンドではパウンドに加え、腕固め、腕ひしぎ逆十字固めを狙った。相手の三角絞めにも冷静に対処。「30点」の自己採点も、内容は完勝だった。

 テレビのゲスト解説で来場した吉田も後輩の活躍を喜んだ。「デビュー戦であそこまでできると思わなかった。止まらずに攻める夏南子は素晴らしかった」と評価した。

「勝てたのは収穫。もっともっともっと強くなりたい」。その視線は早くも総合2戦目を見据えていた。

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