×

パッキャオ有終判定完勝 今後は「国民のため」政治活動に専念

[ 2016年4月11日 05:30 ]

ブラッドリー(左)に右ストレートを見舞うパッキャオ(AP)

 ボクシングの元世界6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(37=フィリピン)が9日、引退試合を勝利で飾った。米ネバダ州ラスベガスで行われたWBOインターナショナル・ウエルター級王座決定戦12回戦で、元2階級制覇王者のティモシー・ブラッドリー(32=米国)を3―0判定(3者とも116―110)で破った。

 昨年5月のメイウェザー(米国)との「世紀の一戦」以来のリング。序盤から積極的に仕掛け、7回に左右のフック、9回は左フックでダウンを奪っての完勝だった。試合後は「なんとか生き残れた。フィジカル的にはまだできるが、フィリピン国民のためにやめる」と改めて引退を明言。フィリピン下院議員でもあるサウスポーは今後、政治活動に専念する。

 ミンダナオ島の貧しい農家の出身で、95年にプロデビュー。拳一つでのし上がり、98年に獲得したWBC世界フライ級王座を手始めに6階級を制覇した。21年間で58勝38KO6敗2分けという成績を残し、グローブをつるした。この試合は11日午後9時から、WOWOWライブで再放送される。

続きを表示

2016年4月11日のニュース