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13人きょうだい空手姉妹 ボクシングプロテスト受験へ

[ 2016年4月4日 05:30 ]

井岡弘樹ジムに入門した三女・涼(前列左端)、四女・乃美(後列左から4人目)ら7男6女の澤井淳一郎さん(後列左端)一家

 13人きょうだいの空手姉妹がボクシングの井岡弘樹ジムからプロテストを受検することが3日、分かった。大阪・梅田の大阪駅前第3ビルで居酒屋「1969」を経営する澤井淳一郎氏(51)の三女・涼(23)と四女・乃美(なみ=21)で、空手ではともに世界大会に出場し、優勝もする腕前。夏頃のプロテストに合格すれば年内デビューを目指すという。

 淳一郎氏によれば、きょうだいは32歳から小学6年までの7男6女で、繁忙期には家族総出で同店を切り盛りする。3、4歳までに空手を始め、他に野球やサッカー、マラソン、テコンドーなどを経験してきた。

 JR難波駅そばのジムから自宅が近く、長男が空手の上達につながればと通いだしたのをきっかけに姉妹は1年半ほど前から、現在は父母を含む15人全員が入門した。合言葉は「お父さんを痩せさせよう」で、淳一郎氏は107キロから91キロになった。

 空手では1メートル70や100キロの大きな相手とも試合をしてきた姉妹だが、顔面打撃が軸になるボクシングは未経験とあって「女子だから顔を殴られてまでやらなくても」が淳一郎氏の本音だった。ただ、失敗や挫折を繰り返して上達したきょうだいの空手を思い返し、「どつかれて悔しい思いをしてそこから何かが始まるかも」と考えて翻意した。

 姉妹は午前7時半起きで出勤し、オフィス街にある同店のランチを手伝ってからジムで練習。夕食時に同店へ戻って夜は閉店の午後11時まで勤務する。両利きを生かして涼はカウンター、乃美はホールを担当。帰宅が深夜2時になることもある頑張りに、現在は背中を押している。

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2016年4月4日のニュース