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内山、母校で特別表彰「具志堅さんの記録塗り替えたい」

[ 2016年3月14日 13:18 ]

握手して生徒を激励する内山(右)

 4月27日に12度目の防衛戦を控えるボクシングのWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(36=ワタナベ)が14日、母校の花咲徳栄高(埼玉県加須市)を訪れて特別表彰を受けた。特別表彰は3度目という内山は、春の全国大会出場を控える運動部の部員たちを「ここにいる皆さんは東京五輪の時にちょうど活躍していると思う。自分も今年中に具志堅(用高)さんの防衛13回の記録を塗り替えたい。お互い頑張りましょう」と激励。表彰後は生徒たちの握手攻めに遭い、「徳栄は野球部が有名なので、センバツでは頑張って全国優勝してもらいたい。ボクシング部も全国優勝する姿を久々に見たい」とエールを送った。

 運動部の壮行会などでたびたび母校に足を運んでいる内山は「この学校に入ったから今の自分があるので感謝している。懐かしいし、前はおっかなかった先生たちも優しくしてくれる」と笑顔。3年時の担任で英語を教える高橋昭教諭は「授業で寝ていた時はガツーンとやったけど、肩肘ついて教科書を開いて、寝ているのを気づかれないようにするテクニシャンでした(笑い)。でも、寝ていた割に試験はできていた。女子とはしゃべらなかったけど、おとなしい子にも声をかける優しい子でした」と振り返り、高校卒業後の進路について「3年の公式戦で優勝できなかったので“どうする?”と聞いたら“ボクシングをやりたい”と言うので、燃え尽きていないなと思って、拓大へ行くのがいいと思った」と明かした。

 V12戦は東京・大田区総合体育館でWBA世界スーパーフェザー級暫定王者のジェスレル・コラレル(24=パナマ)との王座統一戦となる。「当初の相手から変わって周囲からはモチベーションを心配されたが、決まったのなら、その相手を全力で倒しにいく」と意気込みを語り、生徒や恩師の激励に「常に勝ち続けて少しでも見本になればいい。期待に応えて、やってやろうという気持ちが強くなった」と決意を新たにしていた。

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