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パッキャオ差別発言にNBAのレジェンドもガッカリ「試合見ない」

[ 2016年2月20日 11:10 ]

マニー・パッキャオ (AP)

 ボクシング世界主要4団体で6階級を制したマニー・パッキャオ(37=フィリピン)は、母国のテレビ番組で「同性愛者は動物以下の存在」とコメント。この発言は批判の対象となり、米スポーツ用品メーカーのナイキは同選手との契約打ち切りを決めた。

 パッキャオは4月9日に現役最後となる試合を控えているが、この差別発言はその一戦でのチケットや有料放送の売り上げにも影響を与えそう。そうした商業的な側面に関してプロモーターのボブ・アラム氏は分からないと話していたが、少なくとも一人の顧客を失うことは確実のようだ。

 NBAのレイカーズを5度優勝に導き、現在は大リーグのドジャースで共同オーナーとなっているマジック・ジョンソン氏(56)は、18日に自身のツイッターを更新。「同性愛者を傷つけるような発言をしたパッキャオに対し、契約を打ち切ったナイキ社を評価したい」とメッセージを発信すると、「これまでパッキャオの試合にお金を払ってきたファンの中には同性愛者もいたはず。自分は彼の最後の試合は見ないよ」と失望感をあらわにした。

 ボクサーと国会議員、二足のわらじを履くパッキャオ。過去1勝1敗のブラッドリー戦を終えたら、母国での議員活動に専念するとすでに宣言している。「動物以下」という発言は謝罪したが、敬虔なキリスト教徒であるため、同性婚は依然として反対の立場だという。

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