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プロモーターも渋い顔 パッキャオの失言に「非難すべきこと」

[ 2016年2月19日 11:00 ]

マニー・パッキャオ (AP)

 ボクシング世界主要4団体で6階級を制したマニー・パッキャオ(37=フィリピン)が母国のテレビ番組で同性愛者を侮辱した件で、プロモーターのボブ・アラム氏(84)は同選手を批判する立場を示した。

 パッキャオは4月9日に米ラスベガスでティモシー・ブラッドリー(32=米国)との現役最後の試合を予定。同日の興行を手掛けるのがアラム氏だが「非難すべきこと」とパッキャオの失言に渋い顔。さらに「自分は同性婚に賛成だし、同性愛者の権利も認める立場。友人にも同性愛者はたくさんいる。彼らを侮辱することは、気がかりなことだよ」と首を振る。

 試合の有料放送の売り上げにも影響を与えそうだが、それに関してアラム氏は「分からない」としながらも「ダメージを最小限に食い止めるためにはパッキャオが謝罪するしかない。人々に試合と彼の発言が無関係であると思わせなければいけない」と商業的な側面についても触れた。

 ただ、同氏はパッキャオの意見も尊重しているようで「発言は残念ではあるが、キリスト教徒としての彼の考えであるし、そうした思想に関してあれこれ口出しをすることはできない」としている。

 「同性愛者は動物以下の存在」とコメントしたことで人々の批判を浴び、約8年間、広告塔となっていたナイキ社とも契約を打ち切られてしまったパッキャオ。後日に発言を謝罪したが、敬虔なクリスチャンである同選手は、同性婚反対の立場は変えないという。

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