×

山中 V10へ神の左生かす“脱力系の右”に手応え

[ 2016年2月10日 05:30 ]

スパーリングで積極的に右パンチを出す山中

WBC世界バンタム級タイトルマッチ 王者・山中慎介―同級3位・リボリオ・ソリス

(3月4日 島津アリーナ京都)
 10度目の防衛戦に挑むWBC世界バンタム級王者・山中慎介(33=帝拳)が、パートナー2人を相手に試合前最長となる10ラウンドのスパーリングを行った。

 挑戦者リボリオ・ソリス(33=ベネズエラ)に似たタイプの元世界ランカー、カノイ(フィリピン)をフリッカーも交えたジャブで突き放すなど力を抜いた右のパンチでさばきつつ、左ストレートを打ち込む上々の内容。「右の使い方は徐々に良くなってきた。左につなげていく作業がこれから必要」と手応えの表情を見せた。

 オーソドックスタイプのソリスに正攻法で臨む今回は、右に重点を置いた練習を続けてきた。帝拳ジムの浜田剛史代表は「無駄な力は抜いて踏み込むところで力を入れればバランスが良くなる」と“脱力系の右”の効果を説明する。山中の地元凱旋とあって既に前売りは完売。追加発売が検討される人気ぶりで、王者も「張り切りすぎると良いことがない」と肩の力を抜いて臨む構えだ。

続きを表示

2016年2月10日のニュース