×

曙 流血…12年前の雪辱ならず ドクターストップで判定0―3負け

[ 2016年1月1日 05:30 ]

サップのパンチに顔をゆがめる曙

RIZIN・シュートボクシングルール3分3R ○ボブ・サップ 判定3―0 曙太郎●

(12月31日 さいたまスーパーアリーナ)
 12年ぶりのリベンジマッチは、曙にとって、そしてファンにとっても不完全燃焼のまま終演した。1回に右フックを浴びて左耳後ろの後頭部から出血。3度目のレフェリーストップが入った2回47秒、ドクターストップで判定に持ち込まれ、0―3で敗戦。目の前の事象が信じられないかのように、元横綱の表情には消化不良の色が覆った。

 「作戦通り前に出てつぶした。サップは相変わらず強かったが(ドクターストップでの負けは)悔しい。KOはされていない」。試合1時間後、落ち着きを取り戻しても悔恨の思いが口を突いた。03年大みそかの戦いでは、1回持たずにリングにごう沈した。今回は前回のK―1ルールではなく、投げや関節技も認められるシュートボクシングルール。「押してつぶして(パンチを)打てる。一番合っているルール」と認めただけに、あまりに早い敗戦となった。

 これでサップには2戦2敗だが「できれば」と3度目の対戦に意欲を示した曙。「大一番でこんな終わり方では、お客さんも納得できない」。滴る汗を拭いもせず、再々戦を懇願した。 (阿部 令)

続きを表示

この記事のフォト

2016年1月1日のニュース