×

田口天然キャラさく裂 挑戦者ツッコミに素直に反省

[ 2015年12月31日 05:30 ]

会見後にファイティングポーズをとる田口良一(右)の横でVサインを見せる挑戦者のルイス・デラローサ

WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 王者 田口良一―7位 ルイス・デラローサ

(12月31日 大田区総合体育館)
 2度目の防衛戦に臨むWBA世界ライトフライ級王者・田口が“天然ぶり”を発揮した。29日に八重樫東(大橋)がIBF王座を獲得し、WBC王者・木村悠(帝拳)を含めて同じ階級に日本人世界王者が3人。前日会見では今後の統一戦に関する質問が集中したが、「いずれは統一戦をやると思う」「かみ合わせ的に盛り上がるのは八重樫さん。激しい打撃戦になると思う」とV2戦そっちのけで正直に答えた。

 八重樫が“田口とは何度もスパーしているので対戦には興味がない”と言っていたと聞かされると「興味ない…ですか」と絶句。残念そうな表情に、報道陣は思わず噴き出した。ここで挑戦者デラローサが質問を遮り、マイクを握って「統一戦の話をする前に、俺に勝たなきゃいけない。俺に勝つのは凄く難しいと思うぞ」とクギを刺すと、「本当にそうだなと思いました。浮かれているつもりはない。あすの試合に集中したい」。素直に反省する姿に、会見場は爆笑に包まれた。

 試合用グローブは青を選択した。通常は王者が赤のため「常に挑戦する気持ち?」と聞かれると「いや、本当に青が好きなんで」と“スルー”。前日計量の記念撮影ではデラローサが何度もにらみつけてきたが、これまた華麗に“スルー”。「自分のこと見てたんですか?気にならなかった。カメラの方を見ていたので」と言ってのけた。

 統一戦は“拒否”されたものの、「スタイルも人柄も好き」という八重樫の3階級制覇に「本当に感動させてもらった」と田口。当日は八重樫がテレビ中継のゲストで来場するが「“自分もいい試合を”と思ってしまうとダメ。やってきたことを信じて、気を引き締めていきたい」。リングでも自分のペースを貫く。

続きを表示

2015年12月31日のニュース