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“最後の絶対王者”アルド、UFC194でマクレガーを迎え撃つ

[ 2015年12月10日 15:10 ]

UFC194で対戦するアルド(左)とマクレガー

 世界最大の総合格闘技団体UFCで10年間負けなし、“最後の絶対王者”フェザー級のジョゼ・アルド(29)が12日(日本時間13日)、ラスベガスで行われる「UFC194」で最強の敵コナー・マクレガー(27)を迎え撃つ。

 アルドは2004年のデビュー戦で18秒KOして以来25勝1敗の戦績を誇り、10年間無敗で18連勝中。これまでに勝った相手は元UFCライト級王者フランク・エドガー、元WEC王者ユライア・フェイバー、同マイク・ブラウン、元修斗ライト級王者アレッシャンドリ・“ペケーニョ”・ノゲイラなど、そうそうたる顔ぶれだ。

 15回のKO勝ちを誇るアルドはパンチを得意とするものの、試合を組み立てるのはやはり強烈な蹴り。その強さの秘密は少年時代に経験したサッカーとカポエイラ(足技を主体としたブラジル格闘技、カポエラとも言う)、さらにオランダで取り組んだキック訓練にあるという。

 アルドの相手となるマクレガーはアイルランド出身。08年に19歳でプロデビューして以来、KO勝利を量産。イギリスの総合格闘技大会CWFCで2階級を制覇後、13年からUFCに参戦し目下、5連勝中。サウスポーでボクシングをベースにした左パンチが強烈だが、バックスピンキックやヒザへの関節蹴りなど変則的な蹴りも得意としている。

 マクレガーは“毒舌王”と言われる破天荒な言動でも注目される。7月にアルドとの対戦がケガでキャンセルになりチャド・メンデスと戦った“フェザー級暫定王座決定戦”に勝った時「アルドは俺が怖くてケガを言い訳にして逃げたんだ」と叫んだ。

 今度の対戦には「アルドなんぞ、4分以内に仕留めてやる」と豪語、アルドも09年にわずか8秒でTKO勝ちした試合を例に出し「(その時勝った)カブ・スワンソンはWECで俺との試合前に大口を叩いた。そして俺はヤツを叩き潰した。今回の試合でも同じことが起こるぜ」と対抗した。

 “UFC最後の絶対王者”アルドと暫定王者マクレガー、憎しみと意地がぶつかり合う究極の一戦となりそうだ。この模様は13日正午からWOWOWで放送される。

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2015年12月10日のニュース