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把瑠都 年末格闘技にサプライズ参戦!2年前引退、母国で実業家も

[ 2015年10月23日 05:30 ]

高田延彦RIZIN統括本部長を軽々とお姫様抱っこする元大関・把瑠都のホーヴェルソン・カイド

 12月29、31日にさいたまスーパーアリーナで開催される総合格闘技の新イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND―PRIX(ライジン・ファイティング・ワールド・グランプリ)」に大相撲で活躍した元大関・把瑠都のカイド・ホーヴェルソン氏(30)が参戦することが22日、発表された。都内で行われた会見では「ケガも良くなった。“30歳でこんな体をして次は何をやる?”と自分の中で質問があった。私は格闘技を愛しています。世界一の格闘家を目指したい」と独特の言い回しで決意を述べた。対戦相手は未定だ。

 角界時代は怪力を生かした豪快な取り口で10年春場所後に大関に昇進し“エストニアの怪人”と呼ばれて人気を集めた。だが、左膝じん帯などを痛めて2年前の秋場所前に引退。その後、母国で実業家になった一方で格闘家への夢も捨てなかった。地道に練習を重ね、現役時から30キロも減量して現在は165~170キロ。11月中旬からは親交のあるピーター・アーツと打撃練習を行う予定だ。角界入門前には母国のナイトバーでセキュリティーを務めており、格闘技経験について「結構ある。いっぱいケンカがありました」と話すなど自信満々の様子だ。

 リングネームは未定だが榊原信行実行委員長は「把瑠都でいくかもしれないし、めちゃくちゃなリングネームを考えるかも」と説明した。会見後にホーヴェルソン氏から軽々と“お姫様抱っこ”された高田延彦統括本部長も「世界の総合格闘技を背負える逸材」と評価していた。

 ▼横綱・白鵬 把瑠都関は力があるというか、全部が強かった。パワーも技の一つという印象だった。会場かテレビで、ぜひ見たいですね。

 ◆カイド・ホーヴェルソン 1984年11月5日、エストニア共和国ラクベレ県生まれの30歳。16歳で柔道を始め、03年にエストニアジュニア王者に。ナイトクラブのボディーガードなどを経て04年2月に来日し、三保ケ関部屋に入門。04年夏場所で初土俵を踏み、05年秋場所新十両。06年夏場所で新入幕。その後、師匠の尾上親方の独立で尾上部屋に移籍。優勝1回。家族はロシア人のエレナ夫人。1メートル98。

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