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V2河野、引退亀田興思いやる「本当はいい人なのかなと」

[ 2015年10月17日 16:11 ]

亀田興毅に判定勝ちし、ガッツポーズする河野公平

WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦 王者・河野公平<判定>挑戦者・亀田興毅

(10月16日 米シカゴUICパビリオン)
 激しい打ち合いの末、ベルトを死守した。河野は「僕はポイントを取るのがうまくないから判定では勝てないと思っていた。終盤はもう死んでも仕方ないと思ってやっていた」と試合前日までと同じ静かな口調で振り返った。

 2回、サウスポーの亀田興の左をかわしながら右を打ち込み、ダウンを奪う。相手の体を後方に倒し「練習していたカウンターが入った。勝手に体が動いた」と言う。中盤以降も前に出て果敢に打ち続け、判定で明確な差をつけた。

 5月に負傷し、1年近く実戦から遠ざかった。自身初の海外での一戦は、今春の結婚後初めての試合でもあった。夫人が見守る中、引き分けだった初防衛戦から進歩を見せた。

 「嫁もプレッシャーがあっただろうに、ずっと支えてくれた。結婚してよかった」と素朴な人柄の王者は涙声に。自らに挑発を続けた亀田興の引退を聞くと「10代からテレビに追われて大変だっただろう。試合前はそこまで言うかと思ったが、本当はいい人なのかなとも感じていた」と思いやった。(共同)

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2015年10月17日のニュース