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松本 12回KOで王座奪取も反省「これで世界なんて」

[ 2014年12月31日 05:30 ]

<松本亮・ルスリー・サモール>12R、右でサモールをマットに沈めOPBFのタイトルを獲得した松本亮

東洋太平洋スーパーフライ級王座決定戦 松本亮 12回43秒TKO ルスリー・サモール

(12月30日 東京体育館)
 鋭いフックが右頬を突き刺すと大の字になった相手に背を向け拳を突き上げた。最終12回に鮮やかなKO勝利。それでも新王者・松本は「すいません。これで世界なんて言ってられない。全然期待に応えられなかった」と反省。タイトル奪取で世界挑戦の資格を得たが自己評価は厳しかった。

 頭一つ低い体勢から仕掛けてくる相手にジャブで距離を取り懐への侵入を防いだ。必死の思いで左右の拳を出し続けアマ4冠のホープは最後までスタミナを持続。セコンドの大橋会長からの「仕留めろ」という声にもKOで結果を残した。

 同門には同学年の井上尚弥が君臨。ライバルの背中を指をくわえて見ているわけにはいかない。「自分も早く行きたい」。競争率の激しい大橋ジムで世界王者の陰に隠れながらも着実に成長を続ける20歳。いつの日か訪れる世界の舞台を目指し「次に盛り返したい」と貪欲に拳を磨き続ける。

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2014年12月31日のニュース