「実力の山中」人気も上昇！初の視聴率２ケタ超

次期挑戦者へ向けたメッセージ入りポスターを手に笑顔の山中

　ＷＢＣ世界バンタム級王者の山中慎介（３２＝帝拳）が７度目の防衛成功から一夜明け、都内で会見した。

　具志堅用高氏の日本記録に並ぶ世界戦６連続ＫＯ防衛は惜しくも逃したが、すっきりした表情で「判定になったけれど３時間寝て朝起きたら気分は良かった」と３度ダウンを奪った快勝の喜びをかみしめた。

　今回、日本テレビが生中継した視聴率は関東地区平均で自身初の２桁となる１１・８％をマークした。瞬間最高（第１２ラウンド）は１５・７％。実力に加えて、人気も上昇していることをはっきり示した。

　注目される次戦について、帝拳ジムの浜田剛史代表は「みんなの望むカードとなると統一戦になる」と話し、他団体の王者との対戦へ動く意向だ。

　山中自身も「防衛回数にはこだわりはない。やはり統一戦に興味がある」とあらためて熱望した。「どの王者でもいいです」と注目度の高いＷＢＯの亀田和毅を含む全王者に交渉窓口を開く構えだ。今後は沙也乃夫人の実家がある沖縄などで休養する予定だ。