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袴田さん 53年ぶりリング チャンピオンベルト巻き…

[ 2014年5月20日 05:30 ]

記念撮影を行う(前列左から)袴田秀子さん、袴田巌さん、大橋秀行会長、花形進氏ら歴代王者たち

 静岡地裁の再審開始決定を受け釈放された元プロボクサーの袴田巌さん(78)が19日、東京・後楽園ホールで開催された「ボクシングの日」ファン感謝イベントに参加した。現役最後の試合の61年8月以来、リングに上がった。

 右手でVサインをつくりご機嫌な様子で花道から入場。リング上では日本プロボクシング協会の大橋秀行会長から手渡された「WBC名誉チャンピオンベルト」を腰に巻いて歩き、ファンへあいさつするなど元気な姿を見せた。

 長期間の拘置所生活による拘禁症状も見られるが、姉の秀子さん(81)によると、入院中の都内の病院には「後楽園へ帰る」と自ら書いた外出届を提出。見守った秀子さんは「やっと巌が元気で帰ってきました。感激しました」と話した。

 袴田さんは66年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で起きた強盗殺人事件で逮捕、80年に死刑が確定した。今年3月27日に静岡地裁が再審開始と死刑執行、拘置の停止を決定し、釈放された。今月27日には故郷の浜松市の病院へ転院する。

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