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五輪銅の清水聡 APBプロでリオ五輪目指す

[ 2014年3月4日 05:30 ]

ロンドン五輪バンタム級で銅メダルを獲得した清水

 ロンドン五輪ボクシング男子バンタム級銅メダリストの清水聡(27=自衛隊)が、国際ボクシング協会(AIBA)が昨年設立したプロ団体APB(AIBAプロフェッショナルボクシング)に参加し、16年リオデジャネイロ五輪を目指すことが3日、分かった。

 日本ボクシング連盟によると日本勢のAPBプロ選手第1号で、清水は5日に大阪市内で会見を開いて経緯を説明する。

 国際オリンピック委員会(IOC)に加盟し、世界のアマチュアボクシングを統括してきたAIBAはリオ五輪からプロ選手の参加を容認。その際、WBA、WBCなど既存のプロ認定団体を排除し、独自に設立したAPBへの参加選手らに出場資格を与えることを決めた。APB参加選手は五輪前後4年間の契約を結び、契約金やファイトマネーを受け取って活動する。日本人もロンドン五輪直後に同五輪ミドル級金メダリストの村田諒太(28=三迫)や清水らがAIBAから参加を要請されたが、日本連盟を通じて辞退していた。

 しかし、日本連盟は2月の理事会で、AIBAに倣って団体名称から「アマチュア」を外すとともにAPBへの参加容認を決定。今回もAIBAから清水のAPB参加に関し「強い要請を受けた」としている。ロンドン五輪後は長期休養していた清水も、既にリオ五輪へ向けて練習を再開。4月の仁川アジア大会代表選考会にも参加する見通しだ。

 ▽AIBA 1946年に「国際アマチュアボクシング協会」として創設。06年に「アマチュア」を外して「国際ボクシング協会」と改称。加盟国は196でスイス・ローザンヌに本部を置く。世界選手権やW杯(団体戦)などアマチュア国際大会を主催するほか、10年には初のプロ大会「ワールド・シリーズ・オブ・ボクシング(WSB)」をスタート。個人戦と団体戦があり、出場者は五輪出場資格を得られるほか、優勝者には五輪出場権が与えられる。

 ◆清水 聡(しみず・さとし)1986年(昭61)3月13日、岡山県総社市生まれの27歳。関西高―駒大―自衛隊。04年の国体バンタム級で優勝して日本代表入り。08年北京五輪はフェザー級で2回戦敗退。階級減のためバンタム級で出場した12年ロンドン五輪で銅メダルを獲得した。アジア選手権は09年がフェザー級、12年がバンタム級で銅。1メートル79、リーチ1メートル81。サウスポー。

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2014年3月4日のニュース