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村田“世界ツアー計画”パッキャオ前座で名を売るぞ!

[ 2014年2月20日 05:30 ]

中国・マカオのホテルで練習を公開した、ロンドン五輪男子ミドル級金メダリストの村田諒太

ミドル級契約  村田諒太(三迫)VSカルロス・ナシメント(ブラジル)

(2月22日 中国・マカオ)
 ボクシングのロンドン五輪男子ミドル級金メダリスト村田諒太(28=三迫)が19日、プロ第3戦の行われる中国・マカオのホテルで練習を公開した。村田が契約する米プロモート大手トップランク社のボブ・アラムCEOは元世界6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)との米ラスベガスでの競演やブラジルなどを回る世界ツアーを今後実施するプランを明かした。

 村田の初の海外試合を前にして、早くも次なる世界進出計画が明らかになった。アラム氏によると、村田の次戦は春に日本、続いて夏にシンガポールとなる予定。シンガポールは同氏がマカオとともにアジアのボクシング拠点と期待している都市だ。そして世界挑戦へ向けた本格的な準備に入る来年は「米国で1、2戦させたい」といよいよ聖地ラスベガスに進出させる意向だ。同地では「パッキャオの試合で使って、大舞台の雰囲気に慣れさせたい」とし、世界的な人気スターのパッキャオの前座に起用して英才教育を施す考えだ。

 さらに16年のリオデジャネイロ五輪前にはブラジルのサンパウロで、ロンドン五輪決勝で戦った銀メダリストのファルカン(ブラジル)と競演させるビッグプランも浮上。同氏は「サンパウロには日本人も多い。五輪の直前なら、お客さんは1万ドル(約102万円)払うよ。これは私の夢だね」と満面の笑みで語った。

 同氏が主催する今回のマカオ興行は村田の他に中国の鄒市明(ゾウシミン)、ロシアのメホンツェフと3人のロンドン五輪金メダリストが参加。「ボクシングは世界中から選手が集まって、ワールドワイドなビッグスポーツになっている」。英国、中国、ロシアなどでも人気が急上昇しており、今後は村田を世界中に転戦させる計画だ。

 前日にマカオ入りした村田はカジノ内の特設リングで、一般客約200人を前にして公開練習を行った。日本では行われないイベントだが「嫌いじゃないですね。盛り上げるのがプロの仕事ですから」と自覚している。今後の壮大な夢につながる海外初戦へ向け「準備はできている。全力で戦いたい」と意気込んだ。

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