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亀田側 JBCに徹底抗戦!処分覆らなければ提訴も辞さず

[ 2014年2月7日 05:30 ]

昨年12月のIBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦で敗れ、ぼう然と立ち尽くす亀田大毅

 昨年12月のIBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦で、IBF王者の亀田大毅(亀田)が敗れて王座保持となった問題で、亀田ジム代理人の北村晴男弁護士(57)が6日、都内で会見した。日本ボクシングコミッション(JBC)は混乱を招いたとして亀田ジムの吉井慎次会長と嶋聡マネジャーのライセンス更新を認めない方針で、7日に正式発表する。同弁護士は処分が発表された際はJBCに再審議を要請し、覆らない場合は処分無効を求めて提訴する意向を示した。

 北村弁護士がJBCに対して徹底抗戦の構えを見せた。JBCは会長とマネジャーのライセンス更新を認めず、事実上の資格剥奪とする意向で、亀田ジムは活動できなくなる。興毅、大毅、和毅の3兄弟が国内で試合をするためには、新たな会長、マネジャーを置くか他ジムへ移籍するなどの措置が必要になる。亀田ジムは1月末に世田谷区に移転しており、春にオープン予定の新ジムの営業にも大きな支障が出てくる。

 北村弁護士は再審議で処分が覆らなければ「訴訟において同処分の違法性を主張し、その効力を争うほかない」とした。名誉毀損(きそん)、国内で興行ができないことによる損害賠償請求と合わせて、法廷で争う意向だ。

 今回の騒動の発端は対戦相手のソリス(ベネズエラ)が体重超過で失格となり、IBFは亀田大が敗れた場合に王座は空位になると発表したが、試合後に見解を一転させたこと。亀田側は前日のルール会議で「勝敗に関係なく王座保持」と決定したと主張。JBCは、亀田側が発表とは異なる“決定事項”を事前に知っていながら、公表しなかった点を問題視した。ルール会議には亀田ジムから3人が出席したが、北村弁護士によると、IBFが「負ければ空位」と発表した事実を3人は試合終了まで知ることがなく、訂正の機会がなかったという。大混乱を招き、ファンに迷惑をかけた事実を認めつつも「ファンには謝っても謝りきれない。だが、処分とは異質の問題」と話した。

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2014年2月7日のニュース