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WBC、袴田死刑囚釈放なら「名誉ベルト」授与へ

[ 2014年1月12日 20:44 ]

 世界ボクシング評議会(WBC)は、強盗殺人罪などで死刑判決を受け、第2次再審請求中の元プロボクサー袴田巌死刑囚(77)が釈放された場合、「名誉チャンピオンベルト」を授与することを決めた。関係者への取材で12日、分かった。

 日本プロボクシング協会によると、WBCがベルトを授与すれば極めて珍しいケースという。米国では、殺人容疑で逮捕され19年間の投獄後に無罪となった元ボクサー、ルビン・カーター氏にWBCがベルトを授与した例がある。

 袴田死刑囚の第2次請求審手続きは全て終了しており、早ければ春にも静岡地裁が再審開始の是非を決定。再審が決まれば、釈放される可能性がある。

 WBCは昨年11月にタイ・バンコクで開かれた総会で袴田死刑囚の支援を表明。今月になって日本プロボクシング協会に「釈放された日にベルトを授与する」と伝達した。協会の新田渉世事務局長は「異例の対応で驚いている。支援の輪が世界に広がり、本当に喜ばしい」と話している。

 日本ボクシングコミッションの記録によると、袴田死刑囚は1959~61年に29戦16勝10敗3分の成績を収め、日本フェザー級6位まで上り詰めた。

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2014年1月12日のニュース