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三浦 異例の2カ月休養指令…内山との統一戦へ回復優先

[ 2014年1月3日 05:30 ]

会見した内山(右)と三浦

 昨年大みそかに2度目の防衛に成功したWBC世界スーパーフェザー級王者の三浦隆司(29=帝拳)と、8度目の防衛に成功したWBA同級王者の内山高志(34=ワタナベ)が2日、都内で会見した。今夏にも計画されている両者の王座統一戦へ向け、三浦には帝拳ジムの浜田剛史代表(53)から2カ月間の休養指令が出た。万全のコンディションをつくり、2本目のベルト奪取を狙う。

 異例の長期休養指令だ。三浦は9回TKO勝利だった大みそかのハルドン戦を「もう少し早い回で倒せたと思う。担架送りにするパンチを打ちたかった」と反省。しかし、9回TKOで王座を奪取した昨年4月のディアス戦、8月に敵地メキシコでダウンの応酬の末に判定勝ちしたトンプソン戦に続いて激戦を制する見応えある試合だった。今後の練習予定について、浜田代表は「3試合で随分打ち合って、疲れている感じがした。2カ月はゆっくり休ませて、スタートさせたい」と話した。通常は世界戦が終わって1カ月してジムワークを再開するが、今回は2倍の休養を取らせる方針だ。

 三浦と内山はともに指名試合をこなさなければならない問題があるが、うまくクリアできれば、夏にも統一戦が実現する。三浦は11年1月に一度内山に挑戦して負けている。今回の金子大樹(横浜光)と同じようにダウンを奪いながら、その後に内山の猛攻を浴びて8回TKOに追い込まれた。自身の試合後に内山戦を観戦した三浦は「ダウンの後すぐに立って、冷静だった。自分の時と同じ展開。本当に凄い」と内山の強さをあらためて印象づけられた。

 浜田代表も「内山はダウンの後も、しっかりカウンターを狙っていた。冷静で怖い選手。三浦が絶好調じゃないと勝てない」と内山の実力を認める。その内山との来るべき一戦に備え、まずは三浦のコンディション回復を最優先させる方針だ。

 三浦は今後、実家のある秋田へ帰って「軽く動きながら、疲れを取っていきたい」と温泉などでリフレッシュする予定。「やってみないと分からないけれど、差は縮まっていると思う。機会が来れば全力を尽くします」とリベンジへ向けて気合十分だった。

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2014年1月3日のニュース