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いざプロ2戦目!村田“遠距離”スタイルでKO宣言!

[ 2013年12月6日 05:30 ]

計量をパスした村田(右)とピーターソン

ダイヤモンドグローブスペシャル 73キロ契約 村田諒太VSデーブ・ピーターソン

(12月6日 東京・両国国技館)
 ロンドン五輪男子ミドル級金メダリストでプロ2戦目に臨む村田諒太(27=三迫)らの前日計量が5日、東京都内で行われた。村田は1回でパスした。ミドル級(72・5キロ以下)より0・5キロ重い73キロ契約の村田は72・8キロ、対戦相手のデーブ・ピーターソン(27=米国)は71・9キロで一発クリア。金メダルを獲得した旧スタイルを捨て、新スタイルで臨む村田はKO勝利を宣言した。

 亀田大毅の対戦相手ソリスが体重超過で失格となった騒動から3日。図らずも注目を集めた前日計量で「自分がオーバーしたらネタにしかならない」と話していた村田は契約体重の73キロより200グラム軽い72・8キロで一発クリアした。はかりから下り、ゆっくりと水を口に含む。計量後はミートソースのパスタを胃袋に収め「減量から解放されてホッとしてます」と生気あふれる顔で語った。

 対戦相手ピーターソンはリミットより1・1キロ軽かった。「外国人独特のムキムキではない柔らかそうな筋肉をしていた。パンチが思ったよりも伸びてきたりすると思う」と村田。しっかり相手の肉体を観察し、警戒することも忘れなかった。

 成長を図る一戦となる。8月のデビュー戦の柴田明雄戦では五輪金メダルを獲得したアマ時代同様に、ガードを固めて相手に接近して圧力をかけるスタイルで圧倒した。アドバンテージである体の強さを生かしてポイントを稼ぐ戦術だったが、プロ初の海外選手との対戦となる今回は戦い方の幅を広げ、対応力を身につけるためスタイルを変更する。サポートする帝拳ジムの浜田剛史代表は「今回は左ジャブにポイントを置いてきた。今までのように、くっついてボディーブローではなく、離れたところから左も右もまっすぐ打つことを練習してきた」と戦い方の一端を説明。相手はフック系の選手と言われているが、同代表は「振り回してくるなら、距離をとって組み立てていけばいい」と語った。

 プロ第3戦は来年2月にマカオで行われる予定で、今回は世界進出へ向けた第一歩。「強い選手だと思うので、挑戦する気持ちで、KOを狙っていきたい」。五輪金スタイルと決別し、世界仕様の新スタイルでKO勝利を目指す。

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2013年12月6日のニュース