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京太郎が初防衛 日本ヘビー級史上初 判定勝ちには首ひねる

[ 2013年11月26日 05:30 ]

2R、竹原(左)と互いにパンチをヒットさせ合う京太郎

日本ヘビー級タイトルマッチ10回戦 ○王者・藤本京太郎 判定 同級2位・竹原虎辰●

(11月25日 後楽園ホール)
 第2代日本ヘビー級王者の藤本京太郎(27=角海老宝石)が25日、後楽園ホールで初防衛戦に臨み、同級2位の挑戦者、竹原虎辰(35=緑)を相手に3―0で判定勝ちした。57年に王座に就いた片岡昇は防衛戦をしておらず、今回が同級初の防衛戦。元K―1世界ヘビー級王者はタフな相手に苦戦しながら、ベルトを守った。

 ヘビー級らしい豪快なKO劇とは無縁。何とも消化不良の初防衛となった。3―0の勝利にも、京太郎は「弱いところを見せてしまいました。緻密に計算してくる日本人は苦手なんです」と首をひねるばかり。KOで56年ぶりの戴冠となった7月のオケロ・ピーター戦のような戦いを期待したファンも肩すかしだった。

 竹原は常に前に出てプレッシャーをかけてきた。序盤は軽快なフットワークで対抗し、手数の多さでポイントを稼いだ。しかし、この一戦に懸けていた竹原は終盤も圧力を弱めない。「ゾンビのようだった」と京太郎は後退してクリンチを繰り返した。見せ場は3回にラッシュを仕掛けた1度だけで「お客さんがしらけたのが分かった。もっと盛り上げる試合をしないと」と猛省した。

 萩森健一マネジャーは次戦の相手候補に、3位の樋高リオ(渥美)か、ヘビー級挑戦の可能性がある元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者の石田順裕(グリーンツダ)を挙げた。しかし、京太郎は「僕は(防衛戦は)もういいかなと思っている。世界でやっていきたい」と東洋太平洋王座の再挑戦を希望。国内ヘビー級は人材不足のため今後は流動的だ。

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2013年11月26日のニュース