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大毅 3兄弟同時世界王者へ計量一発クリア!

[ 2013年9月3日 06:00 ]

ゲレロの1回目計量が200グラムオーバーで、秤をチェックする関係者。左端がゲレロ、右端が大毅

IBF世界スーパーフライ級王座決定戦 同級3位・亀田大毅―同級4位・ロドリゴ・ゲレロ

(9月3日 サンメッセ香川)
 前日計量が香川県高松市のショッピングモール「丸亀町GREEN」で一般公開で行われ、減量に苦しんでいた亀田大毅はリミットの52・1キロで一発クリアした。

 約200人が見守る公開計量で一発クリアした大毅は「無事クリアできました。正直しんどいです」と素直な気持ちを口にした。前日でリミットまで1キロ以上。飲まず食わずで、眠りにつくこともできなかった。いつもならこの時点で減量から解放されるが、IBFのルールで、今回は当日午前10時にも計量がある。10ポンド(約4・5キロ)以上リバウンドすると失格になるだけに「放っておいたら7、8キロ増える。食べ物も飲み物も計算せなアカン」と気を引き締めた。食事の重量を確認するため、今回は料理用のはかりも用意した。

 対戦相手のロドリゴ・ゲレロの計量でのドタバタぶりを伝え聞いても「ラテンやから。メキシコ人はよくあること」と気にするそぶりはない。3兄弟同時世界王者が懸かる一戦へ向け「いろんな歴史が変わる瞬間。自分の拳で最後は倒して勝ちたいですね」とKO決着を誓った。 

 ▽IBF(国際ボクシング連盟) 83年に創設。本部は米国。計量は前日計量のほかに、試合当日に計量が行われ、契約体重よりも10ポンド(約4・5キロ)以上超えてはいけない。計量後の食べ過ぎ、急激な体重増加で体調を崩すと事故につながる危険があるため導入された。日本人では84年に新垣諭がバンタム級王座、今年3月に高山勝成がミニマム級王座を獲得。4月に日本ボクシングコミッションが承認してからは今回が初の世界戦となる。

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