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井岡、2階級制覇へ 親友・宮崎と「2人でベルト巻く」

[ 2012年12月31日 06:00 ]

井岡弘樹会長(左)が見守る中、前日計量をパスしポーズをとる井岡一翔

WBA世界ライトフライ級王座決定戦 同級2位 井岡一翔VS同級5位 ホセ・ロドリゲス

(12月31日 大阪・ボディメーカーコロシアム)
 親友2人で一緒に世界ベルトを巻く!ダブル世界戦の前日計量が30日、大阪市浪速区のヤマダ電機4階イベントスペースで一般公開され、2階級制覇がかかる井岡一翔、世界初挑戦の宮崎亮はともに一発パスした。親友だけでなく、対戦相手も気遣う余裕をみせた井岡が今年も大みそかの主役を務める。

 計量を一発クリアした井岡はビルドアップした上半身を惜しげもなく披露しつつ、感謝の気持ちをストレートに表した。

 「公開計量を見守っていただき、ありがとうございました。あすの試合はいい締めくくりができるよう頑張ります」

 あいにくの雨の中、会場には約500人の観衆が詰めかけた。昨年大みそかのミニマム級V2戦、今年6月のWBC&WBA王座統一戦に続き、一般公開の前日計量は3度目。その立ち居振る舞いは堂に入っていた。トレーニングウエアを脱ぐと“勝負パンツ”はヒョウ柄だった。98秒TKOで快勝した昨年大みそかと同じデザイン。験を担ぐ勝負師らしいこだわりだ。リミットちょうどの48・9キロでクリアすると両腕を体の前方に出すマッスルポーズで観衆の拍手に応えた。

 対戦相手のロドリゲスは1回目の計量から全裸になったが200グラムオーバー。その相手に対しては「早く無事に計量を終えて、ゆっくりしてほしい」と気遣う余裕まで見せた。イベントを終えるとイチゴやパインなどのフルーツ、スポーツドリンクで渇きと飢えを癒やした。そして「全て整った。2階級制覇は一番近い目標だった。しっかり結果を残して、みんなと喜びを分かち合いたい」と表情を引き締めて決意表明した。

 叔父の弘樹会長(43)に並び、日本ジム所属選手で10人目となる2階級制覇がかかる大一番。しかも大阪・興国高ボクシング部時代から切磋琢磨(せっさたくま)してきた宮崎亮と同日、同じリングで世界ベルトを獲りにいく。「宮崎には何が何でも勝ってほしい。2人でベルトを巻いて今年最高の日にしたい」。本来のライトフライ級に戻ってコンディションも万全。親友の勝利を見届けた後、最高のファイトを披露して同時戴冠を果たす。

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2012年12月31日のニュース