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石井 猪木魂で主役奪回ダァー!昨年の汚名返上へ

[ 2012年12月27日 06:00 ]

アントニオ猪木の原寸大手形を手にポーズをとる石井

INOKI BOM―BA―YE2012

(12月31日 両国国技館)
 大みそかに両国国技館で行われるIGF創立5周年記念「INOKI BOM―BA―YE2012」(スポーツニッポン新聞社後援)に参戦するプロ格闘家の石井慧(26=I DASH RHINO)が26日午前、羽田空港着の航空機で帰国した。1年ぶりの復帰戦では元UFCヘビー級王者のティム・シルビア(36=米国)を倒して総合格闘技の先駆者であるアントニオ猪木会長(69)の闘魂を継承し、大みそかの主役の座を奪うことを宣言した。

 約1年ぶりに帰国した石井だが、「石井節」は変わらなかった。「猪木会長は総合格闘技の開拓者。IGFのリングに上がるのだから、猪木会長の名前を汚さないようにしたい。主役は小川じゃなく俺。いつまでもSTOじゃないですよ」。メーンで行われる予定の小川直也―藤田和之戦をしのぐ試合を見せることで主役の座を奪い、自身が猪木の闘魂を継承する狙いだ。

 昨年の大みそかはメーンでエメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)にKO負け。試合後に行われた猪木会長の「1、2、3、ダァー」の時にはダウンしており、何も分からなかったという。「今年は劣等感だけで生きてきたので、それをぶつけたい」。汚名返上のため、今回は万全の調整を行ってきた。12日まではオランダでDREAMライトヘビー級王者ゲガール・ムサシ(オランダ)とともに練習をこなし、シルビアのビデオを見て打撃を研究。相手は2メートル4の長身だが、UFCに参戦している2メートル13のステファン・ストルーブ(オランダ)とみっちりと練習をこなした。

 唯一の不安材料は試合勘。柔道時代は、清風高1年時に国士舘高に編入したため1年間対外試合ができなかったが、1年間も試合から遠ざかるのはそれ以来となる。だが「相手の方が経験は積んでいるが、それでもしっかりと対策はできている」と自信をのぞかせた。

 今後については「いい話があればどこでもいい」と日本に継続参戦することも示唆した。「きつい時もあったが勉強してきた。今年の最後にいい勝ち方をしたい」。1年ぶりの大みそかの大一番で、石井が復活ののろしを上げる。

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2012年12月27日のニュース