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内山、王座統一後は米に進出 無敗男との対戦熱望

[ 2012年11月21日 06:00 ]

ミット打ちで汗を流す内山高志 

WBA世界スーパーフェザー級王座統一戦 内山高志VSブライアン・バスケス

(12月31日 東京・大田区総合体育館)
 王者・内山に待望の海外進出のプランが20日、浮上した。大みそかに中継するテレビ東京は14年に開局50周年を迎えるが、記念番組として内山のビッグマッチを実現させたい意向を示した。都内のジムで行われた公開練習で最高の仕上がりを披露した33歳が、大みそかの王座統一を置き土産に、念願の米国進出を果たす。

 10日に33歳となった内山にビッグチャンスが巡ってきた。王者の全世界戦を中継してきたテレビ東京の伴田昭典プロデューサーは「内山はビッグマッチをやりたい夢があるわけですから。一緒に夢を見たいです」と全面支援を約束した。

 同局では開局50周年に向けた記念番組として、ボクシングのビッグマッチの中継を企画中。当初は内山と前WBC世界同級王者・粟生隆寛(28=帝拳)との王座統一戦が候補だったが、粟生の防衛失敗により内山の米国進出プランが浮上した。

 対戦相手は21戦無敗で同級2位のユリオルキス・ガンボア(30=キューバ)が浮上。内山は「機会があればガンボアとやりたい。スーパースターとやるのはファンも見たいはず」と目を輝かせる。意中の人は12月8日に米ラスベガスで、内山が5度目の防衛戦で対戦した同級8位マイケル・ファレナス(フィリピン)と拳を交える。伴田氏は「ファレナスとやるなら当然(内山もガンボアの)ターゲットになってくる」と予測した。

 夢の扉は大きく開かれようとしているが、鬼に笑われぬよう、まずは目の前の一戦に集中する。

 ≪アテネ金の強敵≫ユリオルキス・ガンボアは04年アテネ五輪フライ級の金メダリスト。プロ通算21勝16KO無敗でKO率76%を誇る強打から「サイクロン」の異名を持ち、内山も「(サイクロンに)巻き込まれるかも」と攻撃力を警戒する。09年4月にWBA世界フェザー級の暫定王座を獲得(のちに正規王者へ昇格)。10年9月にIBF王者サリドとの王座統一戦を制した。現在スーパーフェザー級での2階級制覇を狙う。

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2012年11月21日のニュース