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五十嵐「歴史に名を残す」史上初の防衛へ“変身”

[ 2012年10月31日 06:00 ]

トレーナーを相手にミット打ちする五十嵐

WBC世界フライ級タイトルマッチ 五十嵐俊幸VSネストール・ナルバエス

(11月3日 仙台市ゼビオアリーナ)
 初防衛戦に臨む王者・五十嵐俊幸(28=帝拳)が「歴史に名を残す」と宣言した。30日に都内で練習を公開し、帝拳・浜田剛史代表が「タイトルを獲った自信とは、こんなにも人を強くするものか」と感嘆する成長ぶりを披露した。

 成長とは、アウトボクシング一辺倒から、接近戦もこなす自在型への変身だ。葛西トレーナーは「今までより半歩、踏み込めるようになった」と説明する。五十嵐も「KOを狙えるような力強いボクシングをしたい」と強気な言葉を口にした。

 そのKOで狙うのが、五輪出場経験のあるプロの世界王者では日本初となる防衛成功だ。元WBC世界スーパーバンタム級王者・ロイヤル小林(ミュンヘン五輪代表)、元WBA世界スーパーライト級王者・平仲明信(ロサンゼルス五輪代表)の2人は初防衛に失敗。アテネ五輪代表の五十嵐が勝てば史上初の防衛になる。

 ロンドン五輪では、村田諒太、清水聡の後輩2人がメダルを獲得した。それも「絶対に防衛してやろうというモチベーションになった」と言う。初防衛戦から「歴史に名を残す」チャンスに、五十嵐がひそかに燃えている。

 ▼平仲明信氏(平仲BS会長)初防衛戦のプレッシャーはあると思うが、セコンドの意見をよく聞き、落ち着いた試合運びで頑張って勝ってほしい。

 

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2012年10月31日のニュース