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村田 恩師の墓前に「金メダル」報告

[ 2012年8月24日 19:29 ]

国体近畿ブロック大会の開会式後に汗を流すボクシング金メダリストの村田諒太

 ロンドン五輪のボクシングで日本選手として48年ぶりに金メダルに輝いた男子ミドル級の村田諒太選手(26)=東洋大職=が24日、前日に南京都高時代の恩師である故武元前川氏の墓前に金メダル獲得を報告したことを明らかにした。同選手は和歌山県立体育館で開かれた国体近畿ブロック大会の開会式に出席した。

 時の人となっても尊敬の念は変わらず「先生が取らせてくれた。金メダルという成績ではなく一生懸命に出し切ったことを褒めてくれると思う」と感慨を込めて話した。

 1億円の契約金のオファーを出すという協栄ジムの金平桂一郎会長から数日前に電話を受けたという。「一度お話をさせてもらえればというだけで、僕が(プロに)来ない前提で話していた」とし、今後について「こうなれたらいいなというのができつつある。それはプロじゃない。九割九分五厘ない」とこれまで通りの姿勢を示した。

 今大会のミドル級には3人がエントリー。京都府代表の村田選手はシードされ、26日の決勝が五輪後初の実戦となる。帰国後の多忙による練習不足を認めつつ「ロンドンの貯金があるから大丈夫」と笑い飛ばした。

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2012年8月24日のニュース